中国製ギョーザ10人中毒 殺虫剤混入、女児一時重体
http://www.47news.jp/CN/200801/CN2008013001000897.html
 中国の工場で製造、輸入された冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫両県の3家族計10人が昨年12月以降、下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴え、9人が入院したことが30日、分かった。千葉県市川市の女児(5)は一時意識不明の重体となったが、全員が回復したか、快方に向かっている。
(以下略)


 痛ましい事故ですね。
 死者が出なかったのはまだしもだが、幼い子供までが意識不明の重体になるとは・・・・・・
 早く真相を究明してもらいたい。
 私も餃子が好きだ。安心して食べたい。

 チャイナ・フリー(China Free)という言葉がある。
 2007年7月にアメリカで使われ始めた新語である。
 アメリカの健康食品会社が、自社製品に「CHINA FREE」と記したシールを貼り「うちは中国産の材料は使ってないので、安心ですよ」とアピールしたのが最初である。
 中国産は何が入ってるかわからない、食べたら危険、という悪いイメージを助長するという批判もあるが、アメリカではけっこう使われているらしい。
 いっぽう、日本で「チャイナ・フリー」を明記した食品は見かけない(あるのかもしれないが、私はまだ見つけていない)。
 なぜだろう?
 日本と中国の結びつきが、それだけ深いということか。それとも・・・・・・

 チャイナ・フリーという単語をひっくり返すと、フリー・チャイナ(自由中国)になる。
 フリー・チャイナには、
(1)台湾
(2)中国本土の民主化運動
 などの意味がある。
 いずれにせよチャイナ・フリーとは、全然ちがう意味である。
 英語は難しい!

 最近、折りたたみ自転車に興味があり、店で話を聞いたところ、現在、世界の折りたたみ自転車のほとんどは中国製なのだという。
 日本やアメリカ、イギリスのメーカーの名前を冠している折りたたみ自転車も、中国の工場で作っているものがほとんどであるらしい。
 A-bike(えーばいく)という進化型の折りたたみ自転車があって、私も興味があるのだが、現在、これの安価な模倣品が中国で大量に作られているらしい。
http://www.abike-uk.com/
 そもそもA-bikeそのものも、設計はイギリスだが、生産は中国の工場ということだ。

 いま握っているマウスを裏返してみると、made in China と書いてあった。
 やっぱり。

 最近、
堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』岩波新書 新赤版 1112
 という本を読んだ。アメリカについての本だが、日本や中国の将来を暗示するような内容で、とても面白かった。
 「改革」とか「規制緩和」が進むと、ゾッとするような社会になることが、よくわかった。
 アメリカはフリーダム(自由)の国である。
 だから格差もすごい。
 中国も、どんどん自由経済化している。
 だから怖い。
 「貧困大国アメリカ」は、国内の弱者や外国を食い物にしている。
 では、「貧困超大国中国」は、これからどこへ行くのか?
 フリーチャイナと、チャイナフリー。
 今はまだ、全然意味が違う。
 しかし将来、悪い意味でこの二つが結びついてしまうようなことがないことを祈る。