「過ち犯した」=サブプライム融資を放置-グリーンスパン前議長
10月24日8時23分配信 時事通信
 【ワシントン23日時事】グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)前議長は23日、下院政府改革委員会で開かれた公聴会で、低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題に端を発した金融危機に関連し、融資監督で議長時代に「過ちを犯した」と語り、政策運営のミスを認めた。
 2006年1月まで18年にわたりFRBを率い、「マエストロ(巨匠)」と政策手腕を高く評価された前議長だが、サブプライム問題が世界的な金融危機に拡大する中で、議長時代の低金利政策や、規制を嫌って野放図な融資を放置したことが問題発生の原因になったとして、批判の矛先が向いている。

(引用終わり)

 去年の今ごろまで、日本の評論家は、やれ「金融規制緩和」だの、やれ「常勝不敗のアングロ・サクソンに学ぼう」だの、やれ「株を買おう」だの、調子のいいことばかり言っていた。

 アメリカのグリーンスパンも、数年前までは、日本では神様あつかいだった。

 それが、いまはこのザマ。

 もし日本が、一部の軽薄な経済評論家が主張したように、アイスランドやイギリスのような金融立国政策を推し進めていたら……と思うと、ゾッとする。

 グリーンスパンは一応、誤りを認めて謝罪してるらしい。

 尻馬にのって浮かれていた日本の評論家は、さて、テレビの前で懺悔するのだろうか?

 烏江亭に題す  杜牧

勝敗兵家事不期,
包羞忍恥是男児。
江東子弟多才俊,
捲土重来未可知。

勝敗は 兵家も  事(こと) 期せず。
羞(はぢ)を包み 恥(はぢ)を忍ぶは 是(こ)れ 男児。
江東の 子弟  才俊 多し。
捲土重来  未(いま)だ知るべからず。