今日、大学院の授業で、15世紀の能楽の「谷行」と、アニメの「新世紀エヴァンゲリオン」を比較する講義をした。
能の「谷行」のモチーフを列挙すると、母性愛の示現、「衆生一子」、「土中往生」、母胎回帰願望、通過儀礼、輪廻転生、死と再生、デウス・エクス・マキナ、・・・
驚くべきことに、これらの趣向は全部、「エヴァ」にも対応するものが見いだせる。
もちろん、アニメと能では、違いのほうが多い。
しかし、「エヴァ」はSFでありながら----いや、SFであるがゆえに、と言うべきか、一見するとキリスト教的な世界観を描いているようでありながら、実は、日本人の先祖伝来の「もののあわれ」の感性を、濃厚に受け継いでいる。
同様に、アメリカのSFはアメリカ人の、中国のSFは中国人の伝統的価値観を、無意識的に土台としている。
だからSFは、あなどれない------というような話を、中国、アメリカ、日本の学生(人数順)と、授業で論じ合った。
「エヴァ」は、いろいろな意味で、深い作品だ。
数百年後には、平成時代を代表する「古典」として認知されるかもしれない。
YouTubeの動画 ↓ エヴァの主題歌「残酷な天使のテーゼ」を、耳コピで弾いてみました(^^;;
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