池袋の、来日公演「京劇三国志 趙雲と関羽」
に行ってきた。
今日、「日経アカデミア」主催の
「見どころ解説&バックステージツアー付鑑賞会」
という企画があった。
私は、解説する側で参加したが、非常に感銘を受けた。
参加したお客さんたちは、とても熱心なかたばかりだった。
関東地方だけでなく、福島から日帰りで見に来られたかたもいた。
劇団側も、とても熱心で、日本人の観客に懇切丁寧に対応してくれた。
開演直前の多忙な時間帯にもかかわらず、主演俳優の趙永偉さんが挨拶に来られたうえ、その他の重鎮の俳優さんたちも入れ替わり立ち替わり、舞台に出てきて、槍のわざとか、馬丁の演技など、さわりを披露してくださった。
また、楽隊のみなさんも全員、出てきて、楽器の演奏と紹介をしてくださった。
これはすごいことだ。
また今日は、バックステージツアーということで、いつもは部外者立ち入り禁止の楽屋や衣装部屋の奥にまで、お客さんたちが入ることができた。
しかも写真撮影OK。
中国側のやさしいおもてなしに、日本人のお客さんたちも、とても感激していた。
もちろん、本番の芝居もすばらしかったことは、言うまでもない。
舞台の一瞬の輝きは、多数の人々の熱意と善意によってささえられている。
舞台は、演ずる側と、見る側の心が一つになってできあがる芸術作品である。
そのことを、あらためて実感した。
写真は、開演前の舞台の袖。京劇の小道具が、出番を待って、きちんと並んでいる。
一般の観客は立ち入りできない場所だが、今日のバックステージツアーでは、特別にお客さんも間近に小道具を見て、撮影することができた。

コメント