さる4月から、NHKワールドラジオ・中国語 http://www.nhk.or.jp/chinese の番組「波短情長」を、李茜さんと一緒に担当している。
 基本は短波ラジオだが、最近は、インターネットでも聴ける。もちろん無料。
 
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 番組の中で、ときどき、コンサーティーナ (アコーディオンの一種)を弾くこともある。
 
 昨夜(2013/12/1)更新された最新の回は、長沙市の湖南大学で行われたリスナー交流の実況録音。
 日本が大好きな中国人の、元気で明るい肉声が満載。
 http://p.tl/Yy6o  で、番組の音声が聴ける(ウィンドウズ・メディアプレイヤー)。
 
 昨今の日本のテレビや週刊誌などでは、中国の「反日」ぶりの報道ばかりが目立つ。
 しかし、実は http://p.tl/Yy6o の声のほうが、あの国の普通の人々の本当の姿なのかも・・・・・・
 
 「放射能を正しく恐れる」ことが大切であるように、「中国の台頭を正しく恐れる」ことが大切だ。
 ヒステリックになったり、恐れる必要がないことまで過剰に恐れると、本当に恐れるべき脅威を見落として、冷静に対処できなくなる。
 
 テレビは視聴率、週刊誌は発行部数、という売れ行きを重視するため、基本的に「これは大変だ!」とテンションを高めにする。この「圧搾空気」の仕組みは、営利媒体の性質上、しかたのないことだ。
 その点、ラジオは「枯れた技術」のメディアだ。
 ラジオは、そもそも聴取率などの統計も取ってない。だからラジオは、リスナーを煽ってチャンネルを合わせさせる必要もない。
 ある意味、気楽だ。やるほうも聴く方も、リラックスできる。
 この、リラックス、という態度は、「正しく恐れる」上でも重要だ。
 英語では、日本語の「頑張れ」にあたる表現は、「リラックスしなさい」である、と読んだことがある。
 たしかに、ピアノの演奏者とか、スポーツ選手なども、「ここぞ」という勝負のときに、変に緊張すると、ふだんの力すら出すことができない。
 中国をリラックスしながら知りたい人にとって、ラジオという媒体は意外と有用かもしれない。