夏休みの学校の建物の中で、コンサーティーナで弾き語りした。

 コンサーティーナとは、小さなアコーディオンのような楽器である。
 弾き語りした歌の題名は、「死んだ男の残したものは」。谷川俊太郎作詞、武満徹作曲の反戦歌である。最初に発表されたのは、昭和40年(1965)。私が二歳くらいのときだ。

 昔、広島に住んでいたころは、うたごえ喫茶で、この歌をときどき合唱した。
 東京に引っ越してきてからは、うたごえ喫茶に行く機会もあまりなくなってしまった。
 今日、ふと思い出して、久しぶりにこの歌を弾き語りしてみた。

 われながら下手くそで恥ずかしいけれども、この歌を知らない世代のためのご参考までに、動画を載せておく。
 校舎の外では、今年も、セミたちが、命をふりしぼるように鳴いていた。