ずっと気になっていた映画「バベル」(Babel 2006年 米)を、やっとDVDで見た。
面白かった!!
この映画は、ネットの評判を見ると、賛否が両極端に分かれている。
例えば、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は当初、聴覚障害をもつ日本人女子高校生の役を本当の聾唖者に演じてもらうつもりだったのに、結果的に、健聴者で当時25歳の女優(菊池凜子さん)が抜擢された点、とか。しかも、「ろう」の女子高生がヌードになる必要があるのか、とか(^^;;
そういう不評の部分も「これは映画だ」と割り切ってみる限りは、あまり気にならなかった。
また「ごちゃごちゃしすぎている」という評判も、逆に、現実の人生や世界のごちゃごちゃぶりを実感する世代である私にとっては、むしろ、かえってリアリティを感じる部分である。
詳しく書くとネタバレになるので書かないが、それぞれの国の登場人物たちのラストも、「物語」としては納得のゆくものだった。
アレハンドロ監督の映画は、テレンス・マリック監督の映画もそうだが、「観客が選ぶ映画」ではなく、「観客を選ぶ映画」なのだろう。
私は、「観客を選ぶ映画」は嫌いではない。
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