中島恵『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』中公新書ラクレ
は、中国人の本音がわかる、とても面白い本だ。
 本書p.134に引用されている、31歳の中国人男性の言葉(彼の氏名や経歴は本書を参照のこと)

(引用開始)
僕たちの中学・高校時代には「青春」や「感動」がなかったんです。
都会であれ、農村であれ、
多くの中国人は社会で優位な立場に立つために
幼い頃から勉強させられます。
いい学校に入るために一心不乱に勉強する。
学校にはクラブ活動もないし、地域のお祭りもない。
中国の若者には勉強以外、何もないんです。
だから、みんなで一緒に一つのイベントをやり遂げるという達成感を味わう経験が一度もないまま、大人になるんです。

これは人間として幸せなことでしょうか?
いつも、アニメやドラマで
日本人がクラブの仲間と遊んだり、
練習している姿を見て、
心底うらやましいと思ってきました。
日本人って、僕らの目から見ると、
まるで夢のような生活をしているんだなあと思ったのです。
(引用終わり。改行は筆者=加藤徹)

 以上はほんの一例だが、中国と日本の現状を正しく理解したいのなら、書店にあふれているくだらない「日本自画自賛本」や「中国崩壊論本」を百冊読むより、本書を読むほうがはるかに良いと思う。