三国志サミット 2015
日時:2015年11月21日(土)12:00開場 12:50-19:00
会場:大田区民プラザ 大ホール
京劇では、恐れ多くも、今回は劉備の役をいただきました。(^^;;
ご来場くださったみなさま、スタッフ・出演者のみなさま、ありがとうございました。m(_ _)m



京劇「二将軍」の主役は馬超で、相手役は張飛です。劉備もヒーローですが、この演目のこの場面では劉備は「ヒーローの戦いに参加せず少し離れたところから観戦することで、超絶的ヒーローと観客の距離感を縮めるキャラクター」の役割を果たしています。
馬超は張春祥先生(新潮劇院主宰)。張飛は張小山さん。
この時は、不肖・加藤徹だけ厚底の靴を履いているため、背が高めに見えてます(^^;;

三国志の「最強」のヒーローは誰か? この日の「1stサミット」でも話題になりました。強いとはどういうことか、という考え方にもよりますが、私は、合気道の伝説的達人・塩田剛三の挿話を連想します。
ある時、塩田は、弟子から「合気道で一番強い技はなんですか?」と聞かれ、「それは自分を殺しに来た相手と友達になることさ」と答えたそうです。
馬超と張飛の一騎打ちの死闘は、決着がつかない。
最初は、遠くから馬超が罵声を浴びせての挑発。
騎馬戦の槍合わせ。馬を降りての槍合わせ。槍を捨てて、素手の拳どうしの死闘。・・・二人の実力はまったくの互角。日が落ちて、あたりが夜の闇に包まれても、勝負はつかない。
頃合いを見計らって、劉備は城壁をおり、戦う二人のあいだに割って入り、
「続きはまた明日に」
と言います。漫画「北斗の拳」のラオウとケンシロウの死闘で、あいだに入ったトキにちょっと似ています。
劉備は、自分たちを殺しに来た馬超と、丸腰で向かい合う。意外にも、劉備は腰を低くして「わが三弟(張飛)の乱暴な振る舞い、どうぞお許しください」と謝ります。一瞬、劉備と目を合わせた馬超は、気恥ずかしくなり、プイと横を向いてしまう。それを見て劉備は、ニヤリ、とほくそ笑む。……
この芝居、深いです。(^^;;
参考動画 新潮劇院 京劇 二将軍(ダイジェスト) YouTube
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