「無価」という言葉がある。「値段をつけられないほど価値がある」という意味と、「値段がつかないくらい価値がない」という、相反する二つの意味がある。

 他人から見たら価値のないガラクタでも、自分にとってはかけがえのない大切な思い出の品は、「無価」と呼べるであろう。
 「月琴」という中国音楽の楽器もそうだ。貴重な骨董的価値のある月琴もあれば、観光地の土産物屋で売っているような安物の月琴もある。

 私の研究室に置いてある以下の月琴は、楽器としてはたいしたことはない。でも、私にとっては大切な品物である。

 1986年11月の京劇来日公演のとき、私の楽器にサインをしてくれた中国京劇院(現在の名称は中国国家京劇院)の人たちのその後は、さまざまである。引退した人、亡くなった人、その後、日本に留学に来た人、今も現役で京劇の来日公演で東京で私と再会する機会がある人・・・・・・

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 私の中では昨日のようだが、もう31年か・・・・・・