昨日、12月18日の明治大学での「明治大学 東アジア文化研究所 主催 実演つき学術公開講座/能楽と崑劇と京劇/
名優が語る東洋演劇の奥深さ」は、おかげさまで大成功でした(以下に写真)。ありがとうございました。
明治大学の土屋恵一郎学長の挨拶、明治大学教授・加藤徹の解説のあと、お待ちかねの実演つき講座になりました。
崑劇について解説する谷好好氏(上海崑劇団団長、崑劇名優)と、司会兼通訳の陸海栄氏(崑劇俳優)は、崑劇の学校以来の長年の友人でもあるそうで、絶妙のかけあいで、とてもわかりやすい内容でした。

盛り上がる客席。

参考上演、と呼ぶには、あまりにもハイレベルな京劇『覇王別姫』。一流の実力をもつ俳優と、熱心な観客が集まれば、大学の講堂でも、これほどの芝居が成り立つのですね!

崑劇俳優が演ずる 『三岔口』。舞台と客席の物理的・心理的な距離が非常に近く、とても迫力がありました。

崑劇『下山』。明治大学の長い歴史のなかでも、この贅沢な至福の一夜は、長く記憶されることでしょう。

崑劇界の至宝・蔡正仁氏は玄宗皇帝の、張静嫻氏は楊貴妃の唱と踊りを、解説つきで披露してくださいました。

能楽界の至宝・坂井音重先生もご登壇になりました。
記念撮影。

この夜、明治大学は劇場になりました。
「劇場とは、施設や建物のことではなく、劇的出会いが生成されるための「場」のイデオロギーのことである。どんな場所でも劇場になることができるし、どんな劇場でも劇が生成されない限りは、日常的な風景の一部にすぎなくなる。」(寺山修司)
(この最後の1枚↓は殿原慶三氏による撮影)

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